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【初心者向け】起立性調節障害(OD)を改善・治療する6つの方法

      2017/04/18

※治療方法は小児心身医学会ガイドライン集(日本小児心身医学会)を参考にしています。

朝が起きれなくなる病気である起立性調節障害ですが、その改善や治療方法はどうすればいいのでしょうか?

回答:治療にはその人の症状に基づき段階がある

起立性調節障害には下記のようにその人の重症度と心理的な側面に応じて治療の段階が存在します。

起立性調節障害の診断方法にて説明したサブタイプ(病気を引き起こす種類)と合わせると、医師は以下のようにして診断を行います。

起立性調節障害を治療するにあたっての3つの判断方法

  1. その人のサブタイプは何か?
  2. 病気の症状は重症か軽症か?
  3. 病気により心理的・社会的な問題が起きているか?

【補足】

重症度は「日常生活に大きな支障が無い」場合は軽症。週に1~2回ほど遅刻・欠席がある場合は中等症。学校や仕事などにほぼいけない状態が重症です。

詳しい基準は起立性調節障害の診断方法にて解説しております。

このうち、どの段階でも行われるのが1の「起立性調整障害について知る」ことと、2の非薬物療法ですね。

まずはその2つを最初に説明していきましょう。

治療①:まずは起立性調節障害について知る

起立性調節障害に限らず多くの病気で大切なのは「起立性調節障害のことについて知ること」です。

起立性調節障害はガンや肺炎、身体的なケガとは違い認知度が低く外的な特徴も少ないので「怠け」「だらけ」として受け止められがち。

なので、まずは患者や家族が「起立性調節障害は自律神経の病気であること」「気合ではどうしようもないこと」をしっかりと自覚する必要があります。

病気なのに「気合が足りない」と思われているという点ではうつ病と似ていますね。

治療②:非薬物療法による改善方法

病気のことについて知った後は、薬に頼らない治療方法(非薬物療法)を実施します。「知ること」と「非薬物療法」はどんなタイプの人でも必ず行われる対処方法ですね。

非薬物療法では、生活環境やリズム、食事、運動、ちょっとしたグッズなどを利用して起立性調節障害を克服することを目的としています。その為には家族の協力は不可欠です。

少し代表的な非薬物療法の方法をご紹介しましょう。

起床時

非薬物療法の中で一番大変なのがこの起床時。無理やり起こすと体調がより悪化してしまいます。

その為、本人には出来るだけゆっくり起きるよう進めましょう。

最初は目が覚めるだけでいいです。10分後に少し身体を起こして本やスマホをみて体調を整え、その後ゆっくりと立ち上がっていきます。

こうすることで血液がしっかりと体中をめぐらせること期待できます。

また、光目覚まし時計を使うことで体内時計のスイッチを起動され、自律神経の切り替えを促す方法(光療法)もお勧めですよ。

家庭で出来る起立性調節障害の治療方法。光療法について詳しい説明はこちら>>

食事

起立性調節障害の人にピッタリの食事はズバリ「伝統的な日本食」です。特に「秋刀魚の塩焼き」や「寿司」「てんぷら」「ラーメン」などは相性がいいですね。

なぜ日本食がいいのかというと、その「塩分濃度」にあります。日本食は世界的に見て「塩分」が非常に多め。

最近は塩分のとりすぎは体に悪いといいますが、その理由は「血圧が高くなるから」。

ですが、起立性調節障害の人は朝に血圧がガクッと下がる病気。むしろ血圧を意図的に上げなければ余計に症状が悪化するのですよ。

では、どれぐらい取ればいいのかというと1日辺り10~12グラム摂取することが推奨されています。この量はWHO(世界保健機関)による調査において日本人が1日で口にする量とほぼ同じ(9.6~11.4グラム)。

よって、標準的な日本食は起立性調節障害の人にとって相性のいい食事なのですよ。

【余談】

なお、WHOは1日辺りの塩分量は5gがベストだと推奨しています。通常なら日本食はちょっと塩分を取りすぎていますね。

塩分を摂取するのはいいけど、ラーメンやてんぷらばかり食べていると太っちゃいそう。
「日本食」の例としてラーメンを上げましたが・・・本場中国では「日式拉麺」と書かれるので日本食です。

運動

いくら日本食が健康にいいといっても、先ほど例に挙げた食べ物は太りやすい食品ばかり。

「太らないためにも運動を!」と考えるでしょうが、その運動も起立性調節障害に対して効果があるのですよ。

軽い運動を行うことで自律神経が活発化して起立性調節障害に耐性がつきます。

注意点としては運動は調子のよくなってきた午後から行うこと。また、水分補給をしっかりしないと血圧が下がり倒れてしまいますよ。

起立性調節障害は自律神経の中でも「活動」を司る交感神経に問題が起きています。運動を行うことで交感神経をしっかり働かせることが出来るのです。

治療③:学校での指導や教育

※ここからは専門医による本格的な対応が必要となってきます。

起立性調節障害は多くの場合、思春期の子供が発症します。その為、朝に学校へ登校できずにトラブルになりがち。

その為、起立性調節障害について学校や同級生に対しても周知を行う必要があります。必要であれば医師が直接学校へ出向き説明をすることもあるでしょう。

この治療はあなただけでなく、社会全体に対しての知名度向上、ひいてはあなた以外の「起立性調節障害で悩んでいる人」に対してのアプローチにつながります。

これはうつ病とは違い、「まだまだ社会的に知名度がない」為に必要なのですよ。

 

治療④:薬物療法

薬物療法は一般的な病気と同じで「薬により改善」を行います。

薬物療法は「すぐには効果が出ない」「副作用がある」等の関係上、学校の登校に支障がきたし始めるころ(中等症)から実施されます。

処方される薬はその人のサブタイプによって、処方される量はその人の年齢などによって決まります。

塩酸ミドドリン

血管を収縮させることで血圧を上げる薬。

起立直後性低血圧や体位性頻脈症候群といった、もっとも患者の多いサブタイプの人に対して処方されます。副作用も頭痛・動悸といった症状が稀に起きる程度なので安全性も高いです。

メチル硫酸アメジニウム

交感神経を促進させて血圧を上げる薬。ノルアドレナリンという興奮成分を増大させます。

動悸や頭痛、脈が増加、吐き気といった副作用が起きる可能性があります。

「脈が増加」という副作用がある為、サブタイプが体位性頻脈症候群(起き上がったら心拍数が急激に上がる)の人にはNG。

プロプラノロール

こちらは血圧を下げる薬ですね。

サブタイプが体位性頻脈症候群の人にのみ処方される薬であり、持病によってはNGの場合もあります。

治療⑤:家族へのアプローチ

どの病気にも限らず、症状が重たくなると本人だけでなく家族にも精神的な負担が出てきます。

特に起立性調節障害の場合、起立性調節障害を放置した結果不登校に繋がることも殆ど。そうなった場合、親は「もっと早く気付いてあげればよかった」と後悔することが殆ど。

より円滑な治療の為に、家族に対しての心のケアが必要となってきます。

治療⑥:心理療法

重度になってくると、体だけでなく心理的な原因によって症状が悪化します。また、思春期ということもあり進路の事で悩むことも多いです。

その為、身体的な病気の治療を行いつつ、心理的なサポートも行う必要があります。

最近では夜間に授業が行われる定時制や、学校に行かなくても高校を卒業できる通信制があるので、そちらを進めることも多いですね。

これだけは知っておきたい!起立性調節障害の改善・治療方法のまとめ

  • 起立性調節障害は症状が軽いうちは自力で改善できる
  • 日々の食事や光療法の利用で改善が見込める
  • 中度以上だと日々の生活に支障が出るので、小児科へ相談を

起立性調節障害は朝がどうしても起きられなくなり、私生活に大きな影響を与えてしまうとっても怖い病気です。

まずは自分や自分の子供の重症度や、起立性調節障害によって何科トラブルが起きていないかを知り、適切に対応していくことが一番大切になります。

必要に応じて薬の使用や学校を転校する必要があるでしょう。親にとっては「普通の人とは違うレールに乗ってしまった」と考えてしまうかも知れません。

ですが、今病気に向き合わなければ将来の就職に大きな悪影響を及ぼす事は必至。

少しでも「起立性調節障害かも・・・」と思ったのならぜひ軽度の対処某だけでもしてみたらどうでしょうか?

光療法に使用できるグッズも当サイトで紹介していますので、参考にしてください。

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